研修参加記録

第7回多職種連携研修会

R1年10月19日

「ライフプランRose:髙木明美ケアマネ」主催の多職種連携研修会に参加してきました。

今回のテーマは「在宅生活における医療系サービスって何があるの?」です
訪問診療とは・・・・・・さつきホームクリニック   :月永洋介医師
訪問看護とは・・・・・・訪問看護ステーション花みずき:藤田和子氏
訪問リハビリ事業所とは・さつきホームクリニック   :水沼史明氏

○訪問診療

まずはさつきホームクリニック月永先生のお話です。

医療には「入院」「外来」「在宅」の3つがあります。

在宅は通院困難な方。病院に行けない方。
先生は洒落も交えて在宅では「内科」でも「外科」でも「泌尿器科」でもない高齢化における「高齢科」が必要だと話します。

在宅の役割の変化として、最初の受け皿は大きくイメージは逆三角形。

次に訪問診療と往診の違いです。

  • 往診は患者さんの求めに応じて自宅に伺って診察。
    一般の診療所的には時間的にも経営的にも大変ですが24時間365日の縛りはありません。
  • 訪問診療はあらかじめ計画を立てて定期的に伺って診察。

診療報酬は優遇されています。月1回の管理料でも24時間365日の縛りがあります。 (昔は月2回と決まっていましたが、現在は月1回でも良い。)

どんな病気の人に+何ができる=何でも看ます。癌も身障も。
さつきホームクリニックにできること・・色々できる、が安心になる。

  • 癌に対する在宅緩和ケア
    →オピオイド使用、IVH、経管栄養、レスピレーター、看取り
    (その他も話していましたが書き取れませんでした・・)
  • 神経難病のケア
  • 高齢者の在宅療養

お金はどれくらい?

・居宅1割月2回で6千円~。月1回4千円~。
・施設で10人だと月2回1590円。月1回千円~。
・18000円上限(追加で訪問しても)。
・従来の先生の外来にかかっていても、さつきホームクリニックは大丈夫。
 ペースメーカー等は従来の先生のまま。(従来の先生が了承してくれれば)

努めていることは過不足の無い
医療の提供。
⇒判断が難しい
価値観、人生観も色々
治せる、治せない
治す、治さない
望む、望まない
看取り
さつきホームクリニックでは
9時~10時で会議をする。
療養環境に問題がある時は
家族やケアマネに相談する。

いくつかのパターン
・ただの通院ができない人→訪問診療のみ
・訪問診療+訪問看護(介護保険)
・癌の人は訪問診療+訪問看護(医療保険)

○訪問看護

訪問看護ステーション花みずき 藤田氏のお話です。

・医師の指示書が必要です。
・要支援、要介護の認定が下りている人。
・ターミナルは医療保険。

サービスの特徴は:居宅要介護者(主治医がその治療の必要の程度につき厚生労働省で定める基準に適合していると認めたものに限る)について、その者の居宅において看護師その他厚生労働省で定める者により行われる療養上の世話または必要な診療の補助をいう。通院が困難なものに対して、医師の指示で看護職員、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が行う。

サービス内容は

  • 健康状態のアセスメント
  • 入退院時の支援
  • 日常生活の支援
  • 社会資源の活用支援
  • 心理的支援
  • 認知症の支援
  • 家族等、介護者の相談、助言
  • 精神障害者の看護
  • 医療的ケア
  • リハビリ看護
  • 病状悪化の予防
  • 重症心身障害の看護
  • エンドオブライフケア(看取り)

介護保険利用の訪問看護

  • 1回20分(リハビリの区切りと利用者からの連絡に応じて24時間行える体制がある等)、30分(看護師の訪問は最低30分~)、1h、1.5hの4区分。
  • 利用は週3回まで。ターミナルは別。

訪問看護は

  • 訪問看護ステーション
  • 病院、診療所(介護のみなし指定)が行えます
  • 幼児から高齢者までが対象
  • 看護とリハビリで費用が変わります。下表
  • 内容は個々のニーズに合わせる
  • 多職種連携
  • 療養生活を支援
20分未満30分未満30分以上
1時間未満
1時間以上
1時間30分未満
理学療法士等
の場合1回
指定訪問看護ステーション312単位469単位819単位1122単位297単位
病院・診療所264単位397単位571単位839単位

○訪問リハビリ

さつきホームクリニック水沼氏のお話です。

  • さつきの訪問リハビリ事業所はR1年5月1日開所。月曜~金曜。9時~17時。
  • 介護保険と医療保険の訪問リハビリ。
  • 利用できる人は、今のところさつきホームクリニックに診てもらってる人です。

そもそもリハビリとは、広い意味で「その人らしい生き方の再獲得」、狭い意味では「PT、OT、STが医療行為として行うこと」

  • 色々な人が関わることがリハビリ。(近所の人や家族、友人)
  • 医師が必要と認めた人に対して」居宅を訪問します。
  • 本人の選択を大切に。プロとしてのアセスメントを伝えて、本人(家族)に選んでもらう。
  • OT、PT、STと分かれているがまったく別ではない。
  • その人なりの、その人らしい生活を作業を通じて支援。
  • 予後の予測が得意。

訪問リハビリを行える事業所

「訪問看護ステーション」と「訪問リハビリ事業所」は何が違う?
「本質は全く同じ」制度、保険上の算定の違いのみ。

詳しくは下の表と訪問看護の表を比較

施設名単位(1回につき)
病院、診療所292単位
介護老人保健施設 292単位
介護医療院 292単位

いかがでしたか?
自分の住む地域にある医療的資源やサービスを知ることで少し安心できますよね。
多少なりとも皆様の情報の一部になればと考えアップしています。
ご活用ください。

<補足>
OT=occupational therapist作業療法士の略称
PT=physical therapist理学療法士の略称
ST=speech-language-hearing-therapist 長っ 言語聴覚士の略称

訪問看護、訪問リハビリそれぞれ加算がありますが割愛させて頂きました。

さつきホームクリニック訪問看護ステーション花みずき も、それぞれHPあります。

興味のある方は是非、検索してみてください。